私たちの会社が手掛けた業務の一部を事業部ごとに紹介しています。
地域住民の生活基盤の整備や、魅力あるまちづくりなど
多岐にわたる事業をご覧ください。
【徳島河川国道事務所】
第十堰は、約265年前の宝暦2年(1752年)に築造され、補修を繰り返しながら現在のコンクリートによる斜め固定堰となった。
特異な構造から、出水時には堰下流右岸の深掘れ、左岸迂回流による高水敷の洗掘、堰本体の変状(老朽化)が懸念され、深掘れ状況や迂回流の出水時の流況調査を実施するとともに、堰本体の形状や堰内部の空洞化等の実態を把握するための測量調査、非破壊調査等を実施した。
【徳島県】
大規模な被害が想定されている南海トラフを震源とする巨大地震に対し、津波防災・減災対策を適切に進めていくため、徳島県沿岸域を対象に津波シミュレーションを実施した。この結果より、津波防護の基本となる計画津波水位を検証するとともに、被害軽減効果を算定し、事業の経済性を評価した。
また、早急な津波対策が困難な河川については、人命確保を目的とした暫定津波対策を立案した。
【那賀川河川事務所】
無堤箇所であった深瀬箇所に設置された延長約800m の堤防で、その天端には県道阿南鷲敷小松島線が走る。
下流部100m は自立式特殊堤(逆T式擁壁)、上流部700mは3割勾配の土堤構造で、環境に配慮した覆土ブロックを採用した。
区間下流部には消防用坂路を設け、中央部には中央橋(潜水橋)へ通じる市道(阿南市・山地深瀬線)を付け替えた。
【徳島県】
徳島市南部を流れる園瀬川の改修においては自然環境に配慮し、寺山地区ではポーラスコンクリートブロック、川北地区ではブロックマットを採用した。
下中筋地区では、堤防漏水対策として基礎部に遮水鋼矢板、法面に遮水シートとブロックマットを採用した。
【徳島県】
岡川は、阿南市下大野町、宝田町、柳島町などの水田地帯を流下し、那賀川の一次支川桑野川に注ぐ一級河川である。一般国道55号より下流の計画高水流量は150m3/s(1/30年確率)で、桑野川の背水区間となり、川幅は約40mである。低水護岸にはコンクリートブロックマット、高水護岸には県内では珍しいジオテキスタイルシートを用いた。工事完了後は河岸法面に植生が繁茂し、田園地帯を流れる河川として良好な環境と景観を創出している。
【徳島県】
宮川内谷川は昭和30年代以降、高度成長期にコンクリートを主体とした河川改修が行われ、縦断安定を図るための落差工や河岸を保護するために法枠工等の護岸が施工されていた。
平成9年の河川法が改正(環境への配慮が追加)される以前からは河川の多自然化に注目し、自然石を用いた階段式魚道併用の落差工への改良、コンクリート護岸から覆土護岸等への改良、河畔林の創出など、自然環境に配慮した河川設計を行った。
【徳島県】
立江川河口に、高潮の遡上防止と内水排除の目的で設置された水門と排水機場である。
排水機場は、横軸斜流ポンプ(φ1650mm×3台)により、20m3/sの排水能力を有し、水門は、断面幅24.0m×高4.2m×2門、ワイヤーロープ式ステンレス製ローラゲートである。当地は岩盤が浅く傾斜が著しい地形で、排水機場は直接基礎、水門は場所打杭(φ1100mm、L=6.5~15.5m)とした。
【徳島県】
福井川の下流部にある古津川の合流地点に設置された樋門で、福井川の洪水遡上防止と排水機場の吐出樋管の機能を備えている。
函渠断面はW4.0m×H2.0m×2門+1.0m× H2.0m×1門、ゲートは電動ラック式ステンレス製ローラゲートを採用した。
操作小屋は鉄骨ALC構造で、景観調和に配慮して家屋風の造りで、基礎は、PHC杭φ500mm× 8.00m、中掘工法により施工した。
【四国山地砂防事務所】
祖谷川への土砂流出防止を目的としたH=13.5m×W=71.8mの透過型砂防堰堤。
堰堤構造は、現地発生土を利用した砂防ソイルセメント工法を用いた。下流壁面は、周辺景観への配慮などから緑化が可能なエキスパンドメタルを採用した。
【徳島県】
下流域の人家や国道への土石流被害の防止を目的とした不透過型砂防堰堤及び下流部の渓岸侵食の防止と、流水の速やかな流下を目的とした渓流保全工(流路工)を整備した。
堰 堤 H=11.0m×W=69.3m
流路工 L=48.6m×W=4.0m
【徳島県】
鳴門市北灘にある折野港は、徳島県最北端の地方港湾として古くから発展し、近年は地域の水産業の拠点として改良が進められている。この内、弊社では次の施設の調査・設計を行った。
① 防波堤 432m
② 防潮堤 258m
③ 物揚場(-1~-3m)554m
④ 船揚場(中) 42m
⑤ 電動式陸閘 4基
【徳島県】
旭野地区は、今切川河口右岸の導流堤背後に位置する掘込港湾であり、泊地は広大な国有海浜の一部を掘削して確保している。
今切川と泊地内を結ぶ航路,泊地周辺の物揚場(控え式鋼矢板構造) 及び紀伊水道に面した護岸(防波)並びに、船揚場等の港湾施設を計画した。
【北島町】
八丁野地区排水路は、流域面積15.7haを抱える延長2kmの排水路である。水路はB400×H400~B1500×H900のコンクリート構造で、水路上面は宅地開発に伴い町道として活用されている。水路の流末は八丁野東樋門(B1500×H1250)から旧吉野川へと排水しており、高水時に備えて排水量9m3/minのポンプ施設(φ300×2台)を計画した。
【藍住町】
藍住橋に隣接する既設水管橋の耐震化設計である。既設水管橋は単独水管橋で、上段がφ200、下段がφ300のフィレンデール桁方式水管橋であり、本設計では、藍住橋の上下流地覆部にそれぞれ1本ずつを添架配管する計画とした。
耐震管はH22年に開発されたGX形ダクタイル鋳鉄管を使用し、橋梁への添架には、添架金具とスラスト受金具を使用した。
【徳島県】
治水事業の実施に伴う環境モニタリング調査を実施した。
園瀬川は、市街地近傍であるにもかかわらず、甲殻類ではシオマネキ、魚類ではスナヤツメ、植物ではフジバカマやユキワリイチゲなど、レッドデータブックに記載されている多種の希少生物が生息しており、それらの調査のほか、保全対策を実施し、現在も経過観察を行っている。
【徳島県】
相生小学校はじめ県内の19校の小中学校で、環境学習を実施した。学校周辺を流れる河川をフィールドとして、児童が生物調査やパックテストを用いた水質検査等を体験することで、身近な自然や生き物に対する興味・関心を持ち、水質改善にも意識するように学習内容を計画・立案し、実施した。
【徳島県】
一般国道11号及び55号のバイパス道路として計画された都市環状道路であり、徳島市中心部の交通渋滞緩和の中心的な役割を担っている。
設計工区:川内工区
設計延長:1.3km
道路規格:第4種第1級
設計速度:60km/h
全体幅員:21.0m
【徳島県】
徳島市中心部の交通渋滞を緩和するため、交通の分散を図る目的で計画された都市計画道路。
設計工区:東吉野町工区
設計延長:2.6km
道路規格:第4種第1級
設計速度:60km/h
全体幅員:21.0m
【徳島県】
沿線地域の生活道路及び交流や物流の拠点である徳島阿波おどり空港へのアクセスの役割を担っている。
設計工区:西延伸工区
設計延長:1.4km
道路規格:第3種第2級
設計速度:60km/h
全体幅員:15.0m
【板野町】
四国横断自動車道の周辺対策事業関連として計画され、自動車道側道と一部共用し、地域の生活道路としての役割を担っている。
設計工区:全工区
設計延長:1.8km
道路規格:第3種第4級
設計速度:40km/h
全体幅員:10.25m
【徳島県】
吉野川南北の地域を結ぶ生活道路であり、緊急輸送道路としての役割や地域の交通渋滞緩和を担っている。
設計工区:西条大橋を除く工区
設計延長:2.5km
道路規格:第4種第2級
設計速度:60km/h
全体幅員:14.5m〜20.0m
【徳島県】
つるぎ町半田の中心部から一般国道195号へ通じる唯一の県道で、通勤通学等をはじめとする生活道路しての役割を担っている。
設計工区:高橋BP 工区
設計延長:0.46km
道路規格:第3種第4級
設計速度:40km/h
全体幅員:10.0m
【徳島県】
一般国動195号と同阿南道路を連結するランプ道路。
設計工区:ランプ道路工区
設計延長:0.48km
道路規格:B 規格
設計速度:35km/h
全体幅員:12.50m〜16.00m
【那賀町】
平成16年の台風10号により被災した町道黒滝線の災害復旧道路。被災時の連続雨量は、2,000mmを超える豪雨であった。
設計工区:復旧区間①②
設計延長:0.84km
全体幅員:現況幅員(3.0m)
【徳島市】
徳島中央公園の内堀に架設された鋼3径間H桁橋。
橋長12mの歩道橋で、床材には国産ひのきを、欄干は擬宝珠を取り入れ、桁・脚は擬木仕上げとし、江戸時代の風情を復元した。
【徳島市】
新町川沿いの公園内に架設された鋼単純箱桁で橋長51m の歩道橋。
桁側面に化粧版、舗装に洗出し平板、橋上にステージ・植栽帯を設け、公園との調和を図った。
一年を通して様々なイベント会場の一部として使用されている。
【徳島県】
旧吉野川に架かる鋼3径間連続少数鈑桁橋。
橋長155m、2車線両側歩道となっており、新技術・新工法を積極的に活用することで、コスト縮減や環境負荷低減等といった課題にも対応しつつ、「用・強・美」に優れた価値のある橋を計画した。
【徳島県】
吉野川市と阿波市を結ぶ宮川内牛島停車場線の高架橋。
橋長は285mで、わが国でも類を見ないスプライスPCラーメン橋を採用し、JR交差部の軌道は高架橋で跨ぎ、自転車歩行者はアンダーで横過する3層構造を採用した。
【徳島県】
新町川河畔ひかりプロムナードは、「新町川水際公園」を核とした河畔(L=2.2km)に、「水」「緑」「光」をテーマとしたプロムナードや船着場等を備えた河畔公園である。計画・設計は、住民と行政によるワークショップの開催、照明実験、シンポジウム等を実施し、とりまとめた。プロムナードは、水辺の散策路として、佐古大橋~かちどき橋を周遊できるように、橋梁区間をアンダーパス構造で連続性を確保した。
【徳島市】
都市河川環境整備として福島川の河川空間を活かし、親水性に配慮した河畔緑地を計画した。
整備区間は、徳住橋から福島橋を経て福島新橋までの右岸側、延長約550mである。
福島橋より上流区間は既存「藩政の松並木」を残し、歴史性を活かした落ち着いた水辺空間を、また同橋下流区間は開放感のある親水空間を整備テーマとした。
各橋の袂には橋詰広場を設置し、広場を歩行者動線で連絡しやすいように、低水及び高水護岸の天端に園路を設置した。
【板野町】
歴史文化公園とソフトパークは、板野町の中心部に位置する丘陵地(約30ha)を大規模開発して整備したものである。ソフトパークは、企業誘致を目的とした敷地造成を計画した。歴史文化公園は、自然公園で新たな町づくりの拠点としての核となる「文化の館」(図書館・多目的ホール他)を中心に、人が集い、人々の憩いの場、子供たちの思い出に残る公園として整備した。
【美馬市】
重要伝統建造物群保存地区「うだつの町並み」を東西に貫く「南町通り」(延長約430m、幅員約5.0m)において、電線地中化と景観舗装、夜間照明等による道路景観整備を、ワークショップを開催し、住民の意見を踏まえながら計画した。住民ボランティアガイド活動等が発端となり、多くの観光客(年間約20万人)が集まるようになった。
現在、「うだつの町並み」を核とした面積約97haの「まちづくり事業」が継続されている。
【美馬市】
災害による被害を軽減するには、自分の住む町の災害危険性を知ることが重要となる。防災マップには、浸水想定区域、土砂災害危険区域、主な避難場所、災害対策用ヘリポート等を表示するとともに、風水害及び地震等から身を守る心得や関連情報等を併記し、活用することで、住民の迅速・的確な避難が可能となるように作成した。
【三好市】
吉野川右岸(芝生個所)の高水敷において、「かわまちづくり」事業の核となる施設として、運動公園(面積約18.6ha)を計画した。
「三好市スポーツ施設整備基本構想」の提案を受け、河川占用したエリアに、サッカー場(2面)、陸上競技場、野球場(2面)、パークゴルフ場(18ホール)、多目的広場、ランニングコース(1周)、公衆トイレ(可搬式)等を配置した。
三好市民のスポーツニーズに応えるとともに、規模の大きなスポーツ大会等の誘致が可能となった。
【徳島県】
剣山山頂木道は、貴重な自然環境であるミヤマクマザサの群生エリアを、登山者から守るために計画した。
地元住民、植物専門家、剣山の笹(ササ)をよみがえらせる会等から意見を収集し、山頂を周遊する形で総延長約600m、幅員1.0~2.0m の木道と、2ヶ所の休憩デッキを設置した。
現在では、登山者によるミヤマクマザサへの影響は軽減され、群生エリアは着実に回復している。