1月29日(土)、吉野川の川ごみの実態を把握することを目的とし、徳島県職員10人と当社社員有志8人で、吉野川右岸河口から4km付近3箇所(①~③下図参照)においてごみ拾いをしました。拾ったごみは、ICC(International Coastal Cleanup)に基づいて41種類に分別し、川ごみの特性について調査しました。
出現割合は、調査箇所①と調査箇所③では飲料ペットボトルが最も多く、調査箇所②ではタバコの吸い殻が一番多い結果となりました。調査箇所②はアスファルト舗装道路に隣接していて自動車の通行量が多いため、車からのポイ捨てが主な原因と考えられ、調査箇所①と調査箇所③は、上流側から流れついたごみやグラウンドの利用者が廃棄したごみではないかと思われます。
吉野川では、137の団体や企業が(H31.3時点)が年3回以上、清掃活動を行っていますが、なかなか川ごみは減りません。地球規模の環境問題となっているプラスチックごみが多いのも、川でも例外ではありません。プラスチックごみは生ごみのように自然に分解されることがないので、除去をしなければどんどん蓄積されます。
誰かが簡単に捨てたごみが、美しい川辺を汚染し、風景さえ変えてしまうのです。
このごみ調査は、令和元年に徳島県で開催された「第5回ごみサミットinとくしま」で実施された活動を引き継いで行っているもので、今回は県職員と当社社員だけでしたが、当時は社会教育の一環として高校生も参加してくれ、ともにごみを拾うことで、若い世代にも川辺の環境問題に関心を持ってもらうことができました。
このようなごみ調査を行うことで、若い世代や地域住民に川辺の環境問題に関心を持ってもらい、少しでも川を美しく保って次世代へと繋いでいけるよう、今後も努力を続けたいと思います。